太田 敏彦
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腰痛を抱えている人の中には、左側の腰だけ痛みを感じたり、右側に腰痛があったりする人がいます。
このように片側だけに腰痛が起こる場合、どのような原因があって、どのように対処して改善していくのがいいのでしょうか。
ここでは、それについて解説していきます。
腰痛が片側に出てしまう原因とは?
身体の歪みは、腰の片側に痛みを発生させる原因
片側に腰痛がある場合、身体の筋バランスの歪みが原因の可能性はとても高いです。
筋肉は骨に付着しているため、筋バランスが悪ければ、骨格を歪ませ、それによって腰痛を引き起こすからです。
私たちは、普段身体を同じように使っているように思うかもしれませんが、むしろ左右同じように負担がかかっているという人は、ほとんどいません。
なぜなら、利き手や利き足といった言葉があるように、私たちの身体には、使うことが得意な方と不得意な方があるからです。
ですから、普段何気なく過ごしているだけで、身体のバランスは知らず知らずのうちに崩れてしまいます。
そういったことが原因によって、段々と腰痛に発展していくケースはとても多いです。
腰椎椎間板ヘルニアと仙腸関節痛とは
以前、腰痛の3大原因について、こちらの記事で解説しました。
腰痛の3大原因に、腰椎椎間板ヘルニアと仙腸関節痛があります。
これらは非常に多く見られる腰痛の原因になります。
程度の差はあれ、レントゲンやMRIなど病院で確認することができるため、腰痛がある場合は、まずは病院などに行くことで、より効果的な対処を選択することができるようになります。
片側腰痛の原因は、内臓疾患?
もし、身体の歪みや使い方に問題がなく、それほど左右バランスで違いが見られない場合、内臓系に問題がある可能性があります。
これについては、ストレッチやトレーニングなどのフィジカル的なアプローチでは全く対処できません。
あなたが正しい腰痛アプローチをしているにもかかわらず、なかなか腰痛が緩和されないのであれば、内臓系に問題があるもしれません。
気になる方は病院で検査することをお勧めします。
女性特有の病気も片側腰痛には関係!?
これは、主に産婦人科系に関わる病気が腰痛に関係している可能性があるということです。
卵巣や子宮などは、仙骨や腰に近いですし、女性ホルモンの影響によっても、腰の痛みに関係する可能性はゼロではありません。
さて、いろいろと片側だけの腰痛の原因について解説をしてきましたが、このうちのどれか一つだけが原因というよりは、いろいろな原因が重なって、人によってその配分が違うという解説の方が正確になるでしょう。
自分にとって心当たりの強いものから、アプローチしていきましょう。
身体の歪みを改善して、腰痛を解消していくには
『筋肉』にアプローチする
片側に痛みがあるというのは、普段から身体の右側ないしは左側に負担が生じているということです。
そのため、負担がかかっている筋肉や部位を特定し、ストレッチや筋膜リリースなどをして、負担を取り除くというのはとても効果的です。
ストレッチであれば、左側と右側でどちらの筋肉の方がより硬いのか、伸ばしにくいのかというのを意識的に行なうことがとても大事になります。
片側に痛みが出るほどの腰痛ですから、体幹周りや股関節周りのストレッチにおいては、注意深くおこなえば、左右で差がみられるケースは多いです。
筋膜リリースであれば、ストレッチよりは分かりにくいかもしれませんが、それでも右側と左側を注意深く比べてみると、違いを感じるかもしれません。
ぜひ、試してみてください。
『動作』にアプローチする
これは、先ほど解説を加えた、『筋肉』にアプローチをすることとは違います。
『筋肉』にアプローチするというのが、片側だけに負担が溜まっているのを取り除いていくという対処療法的なアプローチに対し、『動作』にアプローチするというのは、なぜ片側に負担が溜まるのか、といった根本的な原因を解決するアプローチになります。
腰の片側に負担が溜まるのは、基本的に普段の姿勢や身体の使い方が間違っているからです。
例えば、ゴルフのように片側だけの身体を回旋動作は、当然、腰の片側に負担が集中します。
また、『利き手』『利き足』や『過去の捻挫などの既往歴』などでさえも、身体の片側に負担が集中する原因になります。
そういった小さな原因が積み重なって、だんだんと負担が溜まって、腰の片側に痛みが出ているということはとても多いです。
パーソナルトレーニングを受ける腰痛のクライアントの方は、腰に痛みが出ているくらいなので、『筋肉』だけではなく『動作』において左右で使い方が大きく違うことは、テストをしてみるとかなりの確率でみられます。
こういった左右の身体の使い方が違う中で、ただ単にトレーニングをやっても、かえって片側だけの負担を強めて、腰痛を悪化させてしまいます。
そのための対処法としては、片側トレーニングを取り入れるということが最適な手段の一つです。
スクワットのように両側性のトレーニングをしていても、かえって歪みを強めてしまうだけです。
それを防ぐためには、まずは『動作』において、左右で身体の使い方に違いがあるのかということを知らなければいけません。
そして、そのときに特に大事になるのは、左右で弱い方は、代償運動が生じる可能性が強いということは知っておく必要があります。
パーソナルトレーニングで指導するときも、必ずと言っていいほど、ウィークサイド(身体の弱い方)の動作は、別の筋肉を使ったり、フォームが崩れて、楽なやり方をしたりと、弱さをかばうための動作が見受けられます。
そして、トレーニングしている本人は、この代償動作に気づかないことはとても多いです。
ですので、片側トレーニングを、できる限り強度の弱いものから、できる限りシンプルな動作のトレーニングから行なっていってください。
s例えば、こちらで紹介しているトレーニングは、片側トレーニングでありながら、シンプルな動作のトレーニングになります。
ご参考ください。
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