太田 敏彦
最新記事 by 太田 敏彦 (全て見る)
- バーピー運動で腰を痛めた人必見!正しいやり方と腰痛予防の3つの方法 - 2022-11-04
- デッドリフトの正しいフォームを解説!腰を痛めないための5つのコツ - 2022-08-14
- これで回復効果UP!デッドリフトで腰を痛めたときの3つの対処法 - 2022-07-06
ゴルフをやっている方の中に、体幹トレーニングを取り入れている方は、少なくないと思います。
しかし、そのなかで体幹トレーニングの効果をゴルフで実感できている方は、はたしてどのくらいいるでしょうか。
体幹トレーニングはたしかに、ゴルフには効果的です。
しかし、間違った考えで取り組んでいたら、せっかくの体幹トレーニングも効果は出ません。
そこで今回は、ゴルフに必要な体幹トレーニングをご紹介します。
腹筋運動をいくらやっても、ゴルフパフォーマンスは上がらない⁈
体幹の重要性については、ゴルフをやっている方には、今さら言うまでもないでしょう。
体幹という言葉が出始めてだいぶ経ちますので、もはやスタンダードな言葉になっています。
体幹の重要性が広がることは、すごくいいことです。
しかし、なかには、巷で言われている体幹トレーニングを普段やっていても、ゴルフパフォーマンスアップをなかなか実感できない方も少なくありません。
なんとなくその言葉を解釈したままトレーニングをしても、それなりの効果しか出ません。
体幹=腹筋・背筋と思い、腹筋や背筋トレーニングだけはやるようにしても、頑張った割に効果は少ないでしょう。
というのも、いわゆる昔ながらの腹筋運動をいくらやっても、ゴルフのスイング動作で、腹筋はそのように使われないからです。
ゴルフのスイング動作と、腹筋を使って背骨を丸めていく動作は、どこも共通点はないですよね?
また、体幹トレーニング=プランクというイメージもありますが、このトレーニングもゴルフにつながるかというと、微妙なところです。
なぜなら、このプランクというトレーニングには、動作はありません。
そして、体重や重力といった負荷に対して、キープして耐える(固める)エクササイズだからです。
ラグビーやアメフト、格闘技のようなコンタクトスポーツであれば、タックルなど相手の接触の際に、いかにブレないでいられるかという点で、プランクはとても効果的なトレーニングになります。
しかしゴルフスイングの際に、身体を固めていては、しなやかでキレのあるスイングにはつながりません。
ですから、体幹トレーニングが大事だからといって、腹筋運動やプランクなどの剛体化(固める)エクササイズをいくらやっても、ゴルフのパフォーマンス向上にはつながらないんですね。
軸ブレしないゴルファーボディをつくる体幹トレーニングとは
では、どういう体幹トレーニングがゴルフには効果的なのか?
そこで今回ご紹介したい体幹トレーニングがこちらです。
まずは、このように立位でケーブル(チューブでも可)を持ちます。
身体の真横にケーブル(チューブ)をセットします。
その場合、身体はケーブル(チューブ)のある方に引っぱられますので、その抵抗に軸がブレないように姿勢を保持しましょう。(この写真の場合、右真横に力を出していきます)
そして、その状態から腕をゆっくり伸ばしていきます。
なぜ腕を伸ばすのかというと、理由は2つあります。
1つめの理由は、遠心力が加わり、身体により負荷がかかるからです。
そして、もう1つの理由は、負荷が加わる方向が変わり、より機能的なトレーニングになるからです。
なぜこの体幹トレーニングがゴルフに効くのか?
なぜ、今回ご紹介した体幹トレーニングがゴルフに効くのでしょうか??
それは、ゴルフの競技特性から考えれば、自然と浮かび上がってきます。
ゴルフのスイング動作は、基本的には回旋(捻転) 動作によって成り立ちます。
もしこの回旋(捻転)動作がブレたりすれば、当然スイングは安定しません。
ですから、回旋(捻転)動作をするときに軸がブレないようにする、抗回旋動作を交えたトレーニングが大切になります。
このトレーニングで腕を伸ばした理由は、ここにあります。
身体に回転するような負荷をかけて、その負荷抵抗に軸をブラさないように耐えることによって、抗回旋力は高まります。
イメージとしては、こんな感じです。
真横の位置でケーブル(チューブ)を保持していれば、身体を回転しようという負荷ではなく、真横に引っ張る負荷です。
しかし、腕を伸ばした状態で引っ張る耐えれば、ゴルフに必要な抗回旋能力を鍛えるトレーニングに変わります。
ゴルフで安定したスイングを再現したり、腰痛になることなく、より長く楽しみたいのであれば、回転に対しての負荷に、いかに軸ブレしないかという、抗回旋力を高めることは必須です。
そのためのトレーニングの一つとして、とてもおすすめできます。ぜひ取り入れて下さい!
トレーニングでゴルフパフォーマンスをあげるために知っておきたいこと
今回は軸ブレしないスイングをするために必要な体幹トレーニングをご紹介しました。
体幹トレーニングをやると、ゴルフのパフォーマンスが上がるイメージを抱いている方はとても多いように感じます。
しかし、ゴルフのパフォーマンスアップといっても、飛距離アップなのか、スイングの安定感を獲得したいのかでもトレーニング内容はまったく違います。
トレーニングの原則の一つに意識性の原則というものがあります。
それぞれのトレーニングをどういった目的でやっているのか、こういったことを意識しながらトレーニングメニューを立てたり、トレーニングを行なわないと、なかなか思うような効果って出てこないんですね。
ゴルフのパフォーマンスアップに、筋力トレーニングはたしかに効果的です。
しかし、ただ筋力が上がれば、そして重いモノを持ち上げることができれば、パフォーマンスが上がる訳ではないんですね。
せっかくトレーニングをやる訳ですから、ゴルフパフォーマンスアップに効果的なトレーニングをするうえで、ご参考頂けたら嬉しいです。
追伸 パーソナルトレーニングで効率的な身体作りをしませんか?
現在、パーソナルトレーニングは、恵比寿、もしくは原宿・千駄ヶ谷パーソナルジム施設にてお受けしています。
野球選手が素振りだけを練習しないように、ゴルフにおいて良いスイングができるかどうかは、身体の基礎能力に大きく影響します。
それは、単純に筋力や柔軟性を高めればいいという訳ではありません。
連動性(コーディネーション能力)も含めた身体の使い方など、バランスよくトレーニングすることで、怪我のリスクを抑えながら、ゴルフに活きる身体をつくることができます。
Fit Axisは、全米スポーツ医学協会公認・動作改善専門のパーソナルトレーナーが、バランスよくあなたのコンディションを高めて、『ゴルフに活きる動ける身体づくり』をサポートしています。
以下のリンクからサービスの特徴などを確認できますので、ご興味ある方は、ご参考ください。
Fit Axisパーソナルトレーニング|原宿・千駄ヶ谷・恵比寿でサービス内容確認してみる。