太田 敏彦
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「体幹トレーニングをすると、ゴルフに良さそう…」
ゴルフをしている方なら、誰もがそう考えているのではないでしょうか?
実際、ゴルフスイングにおいて体幹はとても大切です。
なぜならゴルフのスイングをいくら練習しても、体幹が弱かったり、また筋力バランスや柔軟性などが劣っていれば、良いスイングを再現することはできません。
ですので、ゴルフをしている方であれば、身体に対してのアプローチも併行してして取り組みたいところです。
そこで、今回はゴルフスイングに必要な体幹を作るための、自宅でもできる体幹トレーニングを10個厳選してみました。
ここでは普段ゴルフばかりしていて、なかなかトレーニングできていない方も、器具を使わず自重(自分の体重)でできるものを選んでいます。
ぜひやってみてください!
なぜ体幹を鍛えるとゴルフスイングに効くのか?
ゴルフにおいて体幹を鍛えるメリットをここでは2つご紹介していきます。
それは、『力の伝達』と『疾患(主に腰痛)の予防』です。
一般的なイメージとしては、腹筋や背筋周りをイメージしている方も多いと思いますが、そもそも体幹というのは、四肢をのぞく胴体の部分をさします。
この部分のゴルフスイングにおける役割というのは、捻転して生み出したパワーを上半身や腕に伝えていくというのが、主な役割になります。
もし体幹が弱く、伝達力が低ければ、捻転動作によってせっかく生み出したパワーも活かされず、ボールに伝わりません。
そういう意味では、体幹を鍛えることでパワーを効率的に伝えることができるようになるので、飛距離アップにもつながる、といっても過言ではないですよね。
これがゴルフスイングにおける体幹の役割の1つです。
そして、もう一つの役割は、『疾患の予防』です。
体幹を鍛えることは、主に腰痛予防などにはとても効果的です。
そのため長くゴルフを楽しみたい方も、正しく取り組んでおいた方がいいトレーニングになります。
すでに腰に痛みや違和感がある方は、この中で無理なくできそうなものからやってみたり、まずは腰痛を改善することから始めていきましょう。
こちらの記事もご参考いただけるかと。
ゴルフに必要な体幹を作るための自宅でできる体幹トレーニング10選
ミニボール・シットアップ
これは筋トレ初心者でもできるトレーニングです。
例えば、腹筋に自信がなかったり、これから筋トレを始めようという方などには、とてもおすすめのトレーニングです。
このトレーニングで主に使う筋肉は、腹直筋というお腹の中心の筋肉ですね。
やり方は、座った状態で、膝を90°よりもやや広めにとります。
その状態から、ゆっくり上体を下ろしていきます。
腰が反らない程度のところまで落としたら、また上体をあげていきます。
最初のうちは、無理なく起き上がれるところまで落とすことで調整できます。
慣れてきたら、写真くらいまでは下ろしていきましょう!
ポイントとしては、反動を使ったり、決して速くやらないこと。
ある程度トレーニングを重ねている人でも、正しく行ないさえすれば、十分な負荷を加えられるトレーニングでもあります。
プランクトレーニング
体幹トレーニングと言えば、プランクトレーニングをイメージされる方も多いのではないでしょうか。
こちらのトレーニングですね。
今や上体起こしのトレーニングよりも、こっちのプランクトレーニングをしているという人の方が多いのではないでしょうか。
プロサッカー選手の長友選手がやっているということで、一気に火がつきましたよね。
実際、昔ながらの上体起こしは、腰の負担が大きいので、その点からもプランクトレーニングは有効ですし、体幹の基礎筋力を鍛えるトレーニングとしても、とても効果的です。
もちろん、このトレーニングをやるときは、このように腰を反って痛めないように気をつけてくださいね。
4points・アームアンドレッグ
アームアンドレッグは、四つん這いの姿勢でおこなう体幹トレーニングです。
これは、背筋と腹筋をバランスよく使うトレーニングになります。
このトレーニングのやり方を説明していきますね。
まずは四つん這いのポジションをとります。
このときに腕の真下に手が、股関節の真下に膝がくるようにポジションを取ります。
そして、対角線上にある片手と片足をゆっくり持ち上げていきます。
この状態でバランスをとっていきましょう。
もし自宅の床がフローリングで膝が痛いなら、バスタオルやマットをしいておこなってくださいね。
バックプランク
バックプランクは、背中周りの筋肉を鍛える体幹トレーニングです。
体幹トレーニングと聞くと、腹筋を鍛えるプランクトレーニングばかり目がいきがちですが、バランスをとる上で必ずセットで行ないたいところ。
では、このバックプランクのやり方を解説していきますね。
まずは、写真のように膝を伸ばした状態で座り、手は肩よりやや後ろ側に置きます。
このときのポイントとしては、やや胸を張り、上半身を一直線にしておくことと、肩を落としておくことです。
そして、セットポジションから、身体が一直線になるまで、お尻をゆっくり浮かしていきます。
だいたい、30秒から1分程度を目安に体勢をキープしましょう!
ただし、反り腰になっていると、必要以上に腰に負担がかかり、腰を痛めることにつながりかねません。
腰などに気をつけながら、取り組んでいってください!
シングルレッグブリッジ
このシングルレッグブリッジも、体幹トレーニングとしては、とても優れたトレーニングです。
要は、片足でブリッジするタイプのトレーニングですね。
これは、どちらかというと、背中側の筋肉を鍛えるトレーニングになります。
では、やり方を解説していきます。
まずは、仰向けに寝た状態で、膝を立てます。
次に、膝から首の根元までが一直線になるようところまで、腰を上げていきます。
そして、最後に体勢を維持したまま、片側の膝を伸ばしていき、もう片側の足でバランスを取ります。
片足でバランスをとるときに、身体の姿勢が崩れないように気をつけましょう。
サイドプランク
さて、腹筋や背筋周りのトレーニングをご紹介してきましたが、ここからは腹筋の横側の筋肉を使うトレーニングをご紹介していきます。
このサイドプランクトレーニングも、上でご紹介したプランクトレーニング同様、とてもよく取り組まれているトレーニングですね。
お腹の横側にある腹斜筋を特に使います。
スタートポジションからやり方を解説していきますね。
まず、肩の下に肘が来るように、そして身体のラインが一直線になるようにセットします。
その状態から、身体のラインが一直線になるまで腰を浮かしていきます。
下側の腹斜筋(写真の場合、右側の腹斜筋)にアプローチする体幹トレーニングです。
肩に力が入りすぎないように取り組んでくださいね。
目安としては、30秒〜1分程度頑張りましょう。
もし強度を調整したいのなら、今回ご紹介したように膝をつくのではなく、膝を伸ばして足をつくことで、強度は高まります。
インサイドプランク
こちらは、上でご紹介したサイドプランクをより難しくした形です。
使われる筋肉が違うので、より難しくしたというのは、少し不適切かもしれませんが、難易度としては上がります。
使われる筋肉は、サイドプランクが、腹斜筋と下側にあるお尻の筋肉にアプローチする体幹トレーニングだったのに対し、このインサイドプランクは腹斜筋と、上側にある内ももの筋肉にアプローチするトレーニングです。
このインサイドプランクがキツい理由は2つあります。
それは、サイドプランクのように膝ではなく、足をついているため、肘との距離が遠いというのが1つ目の理由です。
もう1つは、内ももの筋肉というのは、日常生活でなかなか使われることのない筋肉だからです。
そのため内ももの筋肉である内転筋は、意識的にトレーニングしていないと、弱くなっていたり、固まっていたりして、うまく使うことができなくなっている筋肉です。
そういった点も考慮すると、とてもハードなトレーニングですが、骨盤周りの筋バランスを整えるために、ぜひ取り入れておきたい体幹トレーニングです。
このインサイドプランクの体幹トレーニングのやり方は、サイドプランクと似ているので、上の写真も参考にしながら行なってください。
まずは身体のラインを一直線にして、そして肩の真下に肘が来るようにセットします。
そこから、まずは通常のサイドプランクのように、身体が一直線になるところまで腰を浮かしていき、
下側にある足をゆっくり地面から離していきます。
上の写真にある通り、使われている筋肉は、下側の腹斜筋と、上側の足の内ももの筋肉(内転筋)です。
とてもキツいトレーニングですが、膝を痛めないようにやっていきましょう。
このトレーニングも、他のプランク系の体幹トレーニング同様、30秒〜1分を目安にします。
ちなみに自宅で行なう場合は、靴を履かないと思いますので、足が変にねじれないように気をつけてください。
もし支えている方の足が痛いのであれば、タオルなどをあてるといいかもしれません。
シザーズ
ここからは、動作をともなう体幹トレーニングをご紹介していきます。
まずは、シザーズといったトレーニングですね。
名前の通り、ハサミのように足を動かしていき、腹筋の中でも、下部の方を鍛えていくトレーニングになります。
また、少しだけ頭を浮かしておくことで、腹筋全体に働きかけることができるので、多少強度の上がったトレーニングになります。
では、やり方を説明していきますね。
まずは、上向きに寝た状態から、両足をあげて、軽く頭を浮かします。
その状態から、ゆっくり片足を落としていき、地面にギリギリ着かないところで、反対側の足を落としていきます。
反対側の足を落とすときは、最初に落とした足を元の位置に戻すように、上げていきます。
つまり、交互に上げたり、下げたりしていくトレーニングですね。
もも裏の筋肉の柔軟性も必要になりますが、正しく行えれば、とても効果的なトレーニングです。
ぜひやってみてください!
ダイアゴナル・クロスクランチ
このトレーニングも動作をともなったタイプの体幹トレーニングです。
ダイアゴナルというのは、対角線上のといった意味になります。
ですから腹筋を使いながら対角線上(右手-左足もしくは左手-右足)の動作パターンをおこなって、腹筋や連動性を鍛えていきます。
では、やり方を説明していくと、まずは、上向きに寝て、両手両足を開き気味に伸ばします。
そして、対角線上の手足を曲げていき、肘と膝をくっつけていきます。
ウィンドミル
ウィンドミルは、体幹を安定させながら、胸周りを回旋させていく体幹トレーニングです。
ゴルフのスイング動作につながる部分も多いので、とても実践的ですよね。
腕立て伏せのポジションからセットします。
そこからゆっくり片手を地面から外していき、胸周りをひらいていきます。
動作の正確性が求められるトレーニングですので、正しく行わないと全く意味をなしえません。
かなり難しいトレーニングですが、丁寧に行なってくださいね。
体幹トレーニングを行なうときの注意点
さて、ここまでは自宅でできるように、自分の体重を利用した自重体幹トレーニングをご紹介してきました。
姿勢や体勢を正しく保つ
体幹トレーニングにおいて大切なのは、「正しい姿勢を保つこと」「正しい姿勢で動作をすること」。
これはほんとうに重要です。
姿勢が悪い状態でトレーニングしている方もとても多いです。
中には、「正しい姿勢を保てているかわからないと」いう方もいらっしゃると思いますので、そういう場合は、最初鏡をみながら行えるといいですね。
トレーニングで使う筋肉を意識する
これは、体幹トレーニングに限ったことではないですが、どこが使われているのかを意識するのはとても大切です。
また、トレーニングを正しくできているかどうかをチェックするときにも、有効な方法です。
トレーニングをしているのに、狙った部位が使われていないときは、フォームが間違っている可能性が大きいですよね。
もし一人でやっていてフォームが気になるのであれば、『今やっているトレーニングでどこが使われているのか』『目的の部位はどこか』この2点を見直すことで、改善していくきっかけを見つけることができます。
とても大切なことなので、頭の片隅に入れておいてくださいね。
動作があるトレーニングはゆっくり行なう
体幹トレーニングにおいては、ゆっくり動作を行なうということもとても大切です。
なぜかというと、動作を速く行なうと姿勢の崩れに気づきにくくなるからです。
姿勢が崩れていたり、重心や軸がいつの間にかずれているのに、動作を行なうことばかりに意識がいってしまうと、『体幹を鍛える』という目的から外れてしまいます。
しかし、ゆっくり動作を行なうことで、姿勢や重心・軸の崩れに気づきやすくなりますよね。
今回ご紹介した体幹トレーニングの中で、動作を伴うものは、ぜひ『ゆっくり行なう』ことを意識して取り組んでくださいね。
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野球選手が素振りだけを練習しないように、ゴルフにおいて良いスイングができるかどうかは、身体の基礎能力に大きく影響します。
かと言って、単純に筋力や柔軟性を高めればいいという訳ではありません。
連動性(コーディネーション能力)も含めた身体の使い方など、バランスよくトレーニングすることで、怪我のリスクを抑えながら、ゴルフに活きる身体をつくることができます。
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