ゴルフの左肩の痛みの原因と効果的にトレーニングで改善する方法

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太田 敏彦

【全米スポーツ医学協会公認のパーソナルトレーナー】【動作改善のスペシャリスト】 順天堂大学スポーツ健康科学部卒業。 卒業後、身体をより良くするためには、なぜ人の身体が壊れるのかを知らないといけないと考え、オリンピックトレーナーの治療院で経験を積む。 その後独立。 そういった経験から、ただ魅せる身体作りをするのではなく、『スタイリッシュでかつ動ける身体』づくりをサポートするため、パーソナルトレーニングやセミナー活動、当サイトFit Axisメディアを運営している。分かりやすいトレーニング指導とコンディショニング整体を組み合わせる効率的なパーソナルトレーニングセッションや、豊富な事例から導き出されたセミナーが実践的だと好評。過去には最大700名の前でのセミナー実績がある。

痛みを改善するには原因把握から!なぜゴルフで左肩が痛むのか?

ゴルフにおいて、腰の次に痛みが多い部位として、肩に痛みを感じるケースがあげられます。


その中でも多いのが、テイクバックで振りかぶったときの左肩の痛みです。

痛みはなくても、引っかかりを訴える人も多いです。



あなたも心当たりはありませんか?


こういった関節の引っかかり(インピンジメント)は、痛みが出る前の身体のサインです。

ですから放置していると、ほかの部位に負担が集中して、二次的な痛みにつながる場合もあるんですね。


そのためできることなら早い段階で対策をしておきたいところ。

それには、なぜ左肩に痛みが出るのか、原因を正しく把握することが先決です。


順番に説明していきますね。



まず痛みというのは、神経が関係しています。

神経から痛みの信号が脳に送られ、脳が『痛み』だと感じます。


そして神経といっても、例えば、筋肉にも色々な筋肉が身体にあるように、神経も体の中にいくつも存在しています。


有名なものだと、坐骨神経は多くの人が知っていますよね。

坐骨神経は、お尻から、ももの裏を通って、足の方まで伸びているとても長い神経でした。



つまり、どこに痛みが出ているのかによって、関わってくる神経は変わってくるんですよ。


肩などであれば腋窩神経などの可能性は高いと思います。

ちなみに、腋窩神経はこちらの神経ですね。(エメラルド色表示のもの)

肩の痛みに関連する腋窩神経
左肩の腋窩神経(グリーン色の部分)

痛みは、神経が圧迫されたりして発せられるため、痛みの部位によって、どの神経が関わってくるのか、これを特定することはとても大切です。


例えば、左肩でも身体の前側なのか、後ろ側なのか。

また、どういう動作をしたときに痛むのか。


ここで全てを網羅して、説明するのはさすがに難しいので、可能性が高いものにしぼって解説を進めていきますね。

スイング時のあなたの左肩の痛みの本当の原因

さて、ゴルフにおける左肩の痛みは、神経が大きく関わっていることは理解していただいたかと思います。


しかし、神経が圧迫されているというのは、左肩の痛みの本当の原因ではありません。

痛みを感じているというのは、あくまで症状ですよね。


ですので、「神経を圧迫している」というのは、「痛みを感じている」というのをただ言い直しただけですので、神経の名称がわかったところで、症状を専門的に言い直したのにすぎません。


本当に大事なのは、なぜその原因となる神経から痛みが出ているのかを考えることです。


例えば、腰椎の椎間板ヘルニアであれば、なぜ椎間板が飛び出るような状況が起こってしまったのか考えますよね。


それと同じです。

もちろん、その理由は人によって違うことが多いのですが、ゴルフにおける左肩の痛みの場合は、『姿勢』が原因の1つになっていることはとても多いです。


姿勢がゴルフのスイング時の痛みの原因の1つです。


ここで、一つお聞きしたいのですが、あなたにとって『姿勢』ってどんなイメージですか?



もしかしたら、姿勢と聞くと、一般的には『背筋(背すじ)』をイメージされるかもしれません。


しかしそれだけではないんですよ。


例えば、私たちはよく「あの人は姿勢がいいよね」とか「この写真のとき姿勢悪く写っちゃった」と言いますが、実はこれは、骨の位置を無意識のうちにみて、判断していることになります。

全身の骨模型
骨や関節で姿勢が決まる

これは、よく見る骨の模型図ですよね。

このように、姿勢というのは、骨や関節のポジションで決まります。



ちなみに骨がくっついているところが関節ですが、このくっついている位置が悪かったり、もしくは関節でなくても、背骨のように骨自体が曲がってしまうこともあります。

そして、ここで知っておいてほしいことは、関節には正しい設置位置があるということです。


専門的には、ジョイントセントレーションと言いますが、それぞれの関節には、もっとも動きやすく、もっとも力を発揮しやすい最適な位置があります。

逆に言えば、関節の設置ポジションがズレると、可動域を失ったり、無理に動かすと痛みが出てしまうんですね。



もちろん、肩関節にも最適な設置位置があります。

例えば、いわゆる猫背のような姿勢は、下の写真のように、肩関節のなかで腕の位置が、本来あるべき位置より、前側にあると、肩の可動域や力は失われてしまいます。

左肩関節の前方移動イメージ
左肩関節の前方移動

つまり、なぜゴルフのスイング時に痛みを感じるのかというと、肩関節が正しい位置になく、可動域に制限が出ているというのが、原因の1つということなんですね。

スイング時の左肩の痛みを取る姿勢改善のトレーニングとストレッチ

では、左肩に痛みがある場合、どのように姿勢が悪くなっているのでしょうか?


左肩に痛みが出る場合、特に巻き肩になっているケースはとても多いです。



ちなみに、巻き肩を正確にいうと、腕が本来ある位置から、内側に回りながら、かつ前方に移動している状態のことです。

左肩関節の巻き肩イメージ
左肩の巻き肩イメージ図

こういうケースでは、巻き肩を解消するトレーニングやストレッチを行なうことはとても効果的です。



つまり、肩関節において腕が内側に引っ張られているわけですから、腕を外側に回す筋肉を鍛えたり、腕を前方に引っ張っている筋肉をストレッチしてあげることで改善します。


例えば、このストレッチ。

前腕を壁などに引っ掛けて、身体を回旋させていきます。


伸ばす筋肉は、身体の前側にある胸の筋肉です。

身体の前側の筋肉が硬くなってしまうことで、肩が巻いてしまい、肩関節のポジションがずれてしまいます。

そのためストレッチをして、腕を前方に引っ張っている筋肉を伸ばすことができ、肩関節の正しいポジションに腕を戻すことができるんですね。


また、こちらの動画で紹介しているチューブトレーニング。

このトレーニングは、インナーマッスルを鍛えるトレーニングで知っている人も多いかもしれません。

そもそも一般的に言われている肩のインナーマッスルは、肩関節を正しいポジションで安定させる役割を果たすための筋肉です。


ですから、巻き肩になっていて、肩関節が正しいポジションにない場合は、特に効果的なトレーニングになります。


チューブを肘くらいの高さに固定して、このように持ちます。

左肩の痛みを解消するチューブトレーニング(スタートポジション)
左肩のチューブトレーニング(スタート)

そして、手のひらを上に向けた状態で、ゆっくり前腕を外に開いていく動作を行ないます。

左肩の痛みを解消するチューブトレーニング(フィニッシュ)
左肩のチューブトレーニング(フィニッシュ)

いくつかポイントはありますが、特に大事なのは、ゆっくり動作を行なうことと、あまり負荷を強くしすぎないことです。


そもそも肩関節のインナーマッスルというのは、とても小さな筋肉です。


力発揮できるパワーは限られているので、負荷を強くしてしまうと、別の筋肉を使うことになり、狙った筋肉にアプローチできず、左肩の痛みの改善にはつながりません。


このトレーニングは、力任せにただ行なっているだけの方がとても多いトレーニングですので、ぜひ一度、動画もご参考ください。

四十肩や五十肩用として紹介しているトレーニングですが、スイング時の左肩の痛みにも効果的なケースはとても多いです。




こういったストレッチやトレーニングで、左肩を本来あるポジションに戻して、正しい姿勢を取れるようにしていきます。


そして、ゴルフスイング時の左肩の痛みを取っていきましょう。


このトレーニング以外にも、筋トレを適切に入れることで障害予防だけではなく、ゴルフのパフォーマンスを高める上でも効果があります。

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